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平成16年台風23号被災地保健師の1年後の振り返り ■被災3ヶ国への初動調査の実施
パキスタン地震時の被災者受け入れ病院の体験と対処 
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延岡市竜巻災害による健康問題の現状
宮崎県の台風14号−水害から生じる健康ニーズには何があるのか?−
福岡西方沖地震の初動調査−自治会や住民を主体とした仮設への転居−

宮崎県の台風14号−水害から生じる健康ニーズには何があるのか?−
 

 2005年9月上旬、ゆっくりと進む台風14号の接近により、長時間にわたり九州全域で雨が降り続けた。宮崎市は、大淀川(一級河川)の長雨による氾濫を阻止するために、支流の水門を閉鎖し、くみ上げポンプにより水を処理しようとしたが、雨量(総雨量は1300mmを超えた)の方が増し支流の氾濫を引き起こした。

  この台風による被害の一番大きかったのは宮崎県であった。宮崎県の死者不明者は13名で、全国29名からからみると約半分を占める。物的被害では、全壊1,031棟、半壊2,679棟、一部損壊365棟、床下浸水2,179棟、床上浸水2,110棟で、宮崎県の豪雨による災害としては、全災害種を通じて1971年以降最大となった。宮崎県全域では50,480世帯に避難指示が出され、15,161世帯に避難勧告が出された。

 台風銀座といわれていた宮崎市は日頃から台風に備えた準備をしていた。今回も、ハリケーン・カトリーナ以上の台風ということで各施設では前日の9月5日より待機者を確保し、対策を講じていたが、多くの地域でこれまでにない被害を招いた。

 この台風14号から約2週間後に宮崎市内の医療機関と看護専門職能団体に協力を得て初動調査を実施した。被災地の看護師らは、救護所での看護活動、被災病院の片付け、被災地域への個別訪問活動を展開していた。

 具体的には、9月8日から、救護班を結成して交代で、各地にあるボランティアセンター内の救護所に入っていった。救護班は、看護師二人組みで、ボランティアコーディネーターのもとで、3ヵ所の救護所でケアをしていった。家の片付けやボランティア活動中に外傷を負った人のケアや(釘を踏み抜く、爪が剥げる、膝などをうつで、皆片付けに必死になっているのでケガに気づかずにいることが多い)、日中は30度を越える炎天下の中での片付けをするため、熱中症対応をしていった。
水害の場合は、小さな傷でも、翌日には化膿しており、汚染された物を扱っているので消毒をしっかりとする必要がある。市内の病院は浸水により外来が機能できない地域もあり、救護所が開設され、応急処置をすることだけでも医療従事者が待機していることは、安心感につながっていた。
また、水害時には、水に浸かった全ての物を汚染物として取り扱うことになり、人々の喪失感が大きい。さらに、一瞬にして水が上がってきたので対処する時間がなく、家や車などの財産を失い、将来への不安が強い人もいた。この他にも、清潔を保つことができず皮膚疾患が増加すること、水を含んだ物の片付け等による整形外科的な疾患が多くなることなどの健康ニーズがある。

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