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延岡市竜巻災害による健康問題の現状
宮崎県の台風14号−水害から生じる健康ニーズには何があるのか?−
福岡西方沖地震の初動調査−自治会や住民を主体とした仮設への転居−

延岡市竜巻災害による健康問題の現状
 

 平成18年9月17日の日曜日、台風13号が宮崎県内を巻き込みながら九州の西を北東へ進行していました。同日午後、3つの竜巻が宮崎県を襲い、その内の1つの竜巻(幅150から250m、直線距離7.5km)が延岡市を襲いました。移動速度は20m/秒、70km/時の速さでした。
この竜巻による被害状況は、負傷者は死亡された3人を含め146人、被害家屋は765世帯と言われています。被災者に現在、生活・健康面でどのような問題があるのか、それに対して支援させていただけることはないか、また今後竜巻災害が起こった際どのように活動していけばよいのかを考えるため、11月10日初動調査へ行きました。

 私たちが伺ったときには発災より7週4日経っていましたが、延岡市には未だ竜巻の爪あとが残っていました。愛宕山展望台からみた延岡市には修理中、あるいはまだ手さえつけられずにいる家々がブルーシートで覆われ、竜巻の通り道を記すように見うけられました(写真1、2)。
竜巻災害が起こった直後から数週間は、瓦礫、ガラスの海と化し、ガラスなどにより負傷した被災者を病院へ搬送する行く手を阻んでいたと聞いていた道は、片付けられていました。実際に被害を受けた家々を見ますと、一見復旧したように見られる家でも、まだ家の中は片付いていなかったり、雑巾できれいに拭いたはずの箇所をしばらくして拭くとまたガラス片が出てきたりします。それらを見る度、被災者は被災当時のことがフラッシュバックしてしまい、不安、恐怖を再体験します。
また、被災者は少しの物音でもまた竜巻が襲ってきたらと思うと不安になるということを言われています。更に、竜巻災害の特徴として、被害が面ではなく線で起こります。同じマンションに住んでいても、隣の部屋は被害にあっているがそれ以外の部屋はまったく被害に遭わないこともあります。台風などある程度面で被害に遭った場合は、隣近所で話し合い、共有、共感することができます。しかし、竜巻災害の場合はそれが難しくなります。
また、被害に遭った人たちが引越しをしてしまうことで残された近所の方は寂しく不安を抱くといった問題も浮き上がってきました。この問題へどのように支援していくかということが新たな課題ではないかと考えています。

  身体的問題としては、ガラスなどによる細かい傷が多く、傷の幅は小さいにもかかわらず深いという特徴が挙げられます。最近では竜巻が頻発しておりますが、現在は予測が難しいといわれています。もし、起こってしまった場合、シェルターに隠れるということを海外ではしているようですが、日本にはそのようなものが設備されていることは少なく、現状では地上から低いところ(例えば側溝など)に身を屈めるということが簡単で有効と考えられています。

 
 

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