災害看護 命を守る知識と技術の情報館 ユビキタス社会における災害看護拠点の形成
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兵庫県立大学大学院看護学研究科 21世紀COEプログラム
役立ちマニュアル:高齢者偏
災害時に避難所で高齢者の看護にあたられる皆様へ
備えの時期 災害発生初期 復旧・復興期

食中毒・感染性胃腸炎の発生

 避難所は、食事場所と就寝場所が同じことが多い、残飯やゴミの始末ができない、水の使用制限により手洗いが十分できない等、不衛生な環境にあります。また、高齢者は消化吸収能力が衰えている上、抵抗力が低下しているので、不衛生な食品の摂取や不十分な手洗いにより容易に食中毒や感染性胃腸炎を起こしてしまいます。下痢、嘔吐によって、水・電解質バランスを崩し、重篤な状況に陥らないよう、食中毒や感染性胃腸炎を予防していくことが求められます。


アセスメント


1. 食中毒・感染性胃腸炎症状の観察

1) 嘔気、嘔吐、腹痛、下痢等の消化器症状の有無
   
2) 発熱など感染症状の有無

   
2. 避難所の衛生状態の把握

1) 居住空間の衛生状態の観察
   
2) ゴミ捨て場所の有無や残飯処理の状況
 
食中毒の発生

対処方法


1. 食事の衛生状態の確保

1) 配給食料の衛生状態の確認(消費期限等)と保管方法の工夫
   
2) 高齢者はもったいない思いや不安から多くても余分に“取り込む”傾向があるため、必要量だけは提供し、配膳時に前回のものを引き上げる
   
3) 就寝場所とは別に食事場所の確保をする
   
4) ゴミ捨て場を設置し、残飯や他のゴミの分別廃棄ができるようにする
   
2. 手指消毒の励行

1) 手洗いを指導する
   
2) 水の確保ができない場合:
手指消毒薬やアルコール成分入りのウェットティッシュを配布する
   
3) 手指消毒薬をトイレ出入口に設置し、使用方法を説明する
   
3. 予防の啓発:食中毒や感染性胃腸炎の危険性と予防方法についてのチラシやパンフレットを配布して啓発する
 
対処方法
 
4. 避難所の掃除を一緒に行う
※掃除用品を確保して身の回りのスペースのほこりを除去したり、よく手の離れる箇所をウエットティッシュで拭くなど

 

 
     
 
5. 胃腸炎が発生した場合は感染の恐れがあるため、以下の対処をする

1) 早期に個室や離れたスペースを利用して隔離をする
   
2) トイレや洗面所を専用にし、入浴は控える
   
3) できるだけ早く医師の診察を受ける
   
4) 汚染衣類やオムツは密封して処理し、床や便器等は消毒剤で拭き、吐物や便を飛散させない。またそれらのものを素手で触れないようにする
   
5) 接触感染の予防に努め、流水と石けんで手洗いを励行する
   
 
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