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兵庫県立大学大学院看護学研究科 21世紀COEプログラム
役立ちマニュアル:高齢者偏
災害時に避難所で高齢者の看護にあたられる皆様へ
備えの時期 災害発生初期 復旧・復興期

排泄について


避難所の仮設トイレは、高齢者にとって利用しにくいことが多いため、高齢者はトイレに行くことを懸念して飲水を控え、脱水が生じやすくなります。また、トイレまでが遠い、段差があるなどの場合は、転倒のリスクが高まります。したがってこれらの重大な健康問題を引き起こさないための援助が必要となります。


高齢者には適さない排泄環境


トイレまで遠い、段差がある、ほかの避難者の間を通り抜けて行かなければならない。
   
トイレが狭い、暗い、和式である
   
バケツで水を流さなければならない、排泄後の処理方法が複雑である


アセスメント


1.

排泄状態

   
2.

飲水量、食事摂取量

   
3. 体温、体液喪失
   
4. 排泄行動
   
5. 避難所の排泄環境

1) トイレと生活場所の位置関係、動線
   
2) トイレの様式(和式・様式、便座の高さ、手すりの有無、排泄後の処理方法)
   
3) 混雑の程度
   
4) 清潔さ(トイレ掃除の頻度)
 
排泄について

対処方法


1. 高齢者に適したトイレ環境をできるだけ整備する

1) 洋式トイレの確保(ポータブルトイレの利用、「置き便器」を使用し和式から洋式便器へ変更)
※高齢者には高めの便座が使用しやすい
   
2) トイレの近くに生活場所を移し、必要時スクリーンを設置する
   
3) 気がねなく安全にトイレに行けるように動線を確保する
   
4) 段差をなくしたり照明を明るくする
   
2. 排泄の援助

1)

排泄介助や排泄誘導が必要な高齢者の援助方法を検討し、家族や支援者によって確実に実施できるように依頼や指導をする

   
2) 失禁のみられる高齢者だけでなく、移動に時間を要する高齢者や、排泄への懸念から水分を控える高齢者には、尿パッドを勧めてみる
   
3) 断水時の排泄後の処理は、簡易な方法で統一し、できているか目配りする。困難であれば介助する
   
3. 脱水の予防と早期対処

1)

水分摂取の必要性を説明し、水分補給を援助する

   
2) 必要時医師の診察が受けられるように手配すると供に、適切な場所への保護についても検討する
   
4. 便秘の予防と早期対処

1) 排泄状態を把握する
   
2) 口頭や掲示物や配布物によって水分摂取を促す
   
3) 可能であれば、配給物資に「野菜ジュース」「乳酸菌飲料」「食物繊維入り飲料」等を加えてもらえるように依頼する


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