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兵庫県立大学大学院看護学研究科 21世紀COEプログラム
役立ちマニュアル:高齢者偏
災害後に仮設住宅で高齢者の看護にあたられる皆様へ
備えの時期 災害発生初期 復旧・復興期

仮設住宅での健康管理の問題


 仮設住宅での生活が長引く中で、持病の慢性疾患・骨関節疾患の悪化、新たな病気への罹患等により、健康状態が悪化する恐れがあります。また、健康への関心が薄れる傾向があり、長期間検診を受けていない、また受診していても内服薬の自己管理ができていないなど、様々な健康管理問題が生じます。
 そのため、健康問題を抱えている高齢者はもちろん、顕在化している問題がない高齢者でも、定期的に個別の健康状態を把握し、健康状態悪化の予防の援助を行っていくことが求められます。


対処方法


1. 健康問題のある高齢者の把握
仮設住宅の全戸調査を実施し、要援護高齢者、健康問題保持者、健康問題が生じる恐れのある高齢者等の把握を行う
※状況の悪さを自ら口に出さない高齢者が多いので、見聞きしたことを全体的にアセスメントする必要がある
 

2. 訪問健康相談の実施

1) 保健師、看護師などによる個別訪問を行う
※担当地区を決めておき、できるだけ同じ人物が訪問するようにする

2) 健康状態についての自己管理シートのようなものを用いて、健康情報を共有し、高齢者のセルフケア能力を高められるよう個別的な支援を行う

3) 特に下肢筋力の低下が起こりやすいので注意して観察する
   
4) 健康問題だけではなく生活問題の相談にも応じる

5) 要援護状態であると判断した場合、本人へ説明を行い、介護保険サービスや医療サービスが利用できるように関連機関と連携を図る。必要であれば、行政、医療機関、福祉機関、ボランティア団体等に、情報提供をし、協力依頼をする
 

3. 健康相談会(集会所など)の実施

1) 健康相談会の掲示、チラシの配布を行う

2) 健康相談、服薬管理相談等を行い、健康管理上必要な知識の提供を行う

3) 健康体操、栄養指導、調理体験を含めた健康指導を実施する
 

4. 継続的に高齢者を見守ることが出来るシステム作り(ボランティアの登用)

1) 一般ボランティアも含めた訪問活動の継続を促進する

2) 一般ボランティアに、訪問時に観察するポイントを伝え、問題を早期発見できるようにする

3) 異常時には、看護ボランティア等の専門職に情報が提供される仕組みを作る

訪問時に観察するポイントの例

応対までの時間

活気、声の張り

家の中の汚れ

台所の使用の様子、食器の使用の様子

5. 医療ニーズの把握と医療継続の援助

1) 受診状況、受診希望の確認を行う

2) 近隣の医療機関に関する情報提供を行う

3) 医療機関受診時のサポートを行う

遠距離通院希望者については、カーボランティア等を依頼し交通手段を確保する

4) 受診後の服薬など医療の継続に関するフォーローアップを行う
   

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