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兵庫県立大学大学院看護学研究科 21世紀COEプログラム
役立ちマニュアル:高齢者偏
災害後に仮設住宅で高齢者の看護にあたられる皆様へ
備えの時期 災害発生初期 復旧・復興期

仮設住宅での暮らしに関する問題


 仮設住宅生活では、様々な原因から身体機能や活動性が低下しやすくなります。特に後期高齢者が多い仮設住宅群では、生活に介助を必要とする人が多くなることが予想されます。


高齢者が身体機能や活動性を低下させる要因


仮設住宅生活に伴う体力の低下、不眠
   
運動不足、閉じこもる傾向
   
義歯の不具合や腰痛・膝痛があるが放置する



 標準的なプレハブ仮設住宅は、玄関に段差があったり、風呂やトイレに手すりがないなど、高齢者の移動や行動に適さない住居環境であることが多くみられます。 また仮設住宅地域の買い物や交通の不便さも大きな問題です。
  このように高齢者には不向きな生活環境によって引き起こされる身体機能や活動性の低下を防ぐため、様々な援助が必要です。

  仮設住宅での暮らしに関する問題

アセスメント


1. 身体機能:移動・歩行に関する機能、手指の功緻性など
   
2. 日常生活状況

3. 食事量、食事回数、栄養状態
※食事の支度で疲弊していないかにも注意する

4. 仮設住宅環境:
段差の程度、手すりの有無、浴槽の高さ、住宅周囲の道路舗装状況、周囲の交通状況等
※仮設住宅の設備が使用できているかにも注意する(お風呂、コンロなど)

5. 買い物、交通移動の状況や頻度、それらに関するニーズ


対処方法


1. 身体機能のアセスメントの結果、様子観察では対応できないものは、医療機関への連絡を取る
   
2. 食生活に対する援助
 
1) 食生活に関するアドバイス・指導
仮設住宅での暮らしに関する問題
   
2) 特に単身男性高齢者は積極的に調理教室等への参加を促す
   
3) 自炊困難と思われる場合は、配食サービス、食事援助ヘルパー、ボランティア、近隣サポート者による食生活援助等を検討する。
   
3. 仮設住宅設備および周囲環境について検討する

1) 高齢者が不自由を感じている箇所を把握する
   
2) 不自由な設備があれば説明や注意書きをし、使用できるようにする
   
3) 入居後も定期的に巡回訪問する ※特に入居後一週間は重点的に

4)
  行政、介護保険機関、福祉機関、ボランティア団体等とも連携を取り、住宅や周囲環境を整備できるよう共に検討する
      仮設住宅での暮らしに関する問題
段差解消、ノンスリップ階段、レバー式水栓、大きな引き手等  
     
緊急通報、安否確認システムの設置  
     
仮設通路の整備(簡易舗装など)  
     
表示を見やすくし、迷わないようにする  
 
4. ケア付き仮設住宅への入居や介護保険サービスの適用が可能であれば、関連機関と連携を取って、必要なサービスが提供されるようにする
   
5. 買い物やボランティア、カーボランティア等の募集と配置を行う
   
6. 外出する機会を増やす

1) 健康相談会、食事会、茶話会への招待
   
2) 健康体操の実施と継続

7. 災害前のライフスタイルに近づけるよう高齢者の意向を確認しながら援助する


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