災害看護 命を守る知識と技術の情報館 ユビキタス社会における災害看護拠点の形成
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兵庫県立大学大学院看護学研究科 21世紀COEプログラム
役立ちマニュアル:高齢者偏
災害時に避難所で高齢者の看護にあたられる皆様へ
備えの時期 災害発生初期 復旧・復興期

健康状態の悪化


高齢者は、避難所生活の中で、栄養や水分の摂取の不足、心身の疲労、劣悪な環境によるストレス等によって、健康状態を容易に崩してしまいます。また、今まで服用していた薬の紛失や不足、かかりつけ医・専門医の診療が受けられないなど、適切な医療が継続できない場合があり、慢性疾患の悪化をもたらす恐れがあります。
高齢者の健康状態を把握し、悪化しないよう予防的に援助していくことが求められます。
健康状態の悪化


アセスメント


1. バイタルサイン

2. ADL全般:
食事摂取状況、排泄状況、歩行状態、睡眠状況など

3. 表情、活気

4. 身体症状:
易疲労感、息切れ、動悸、胃部不快感、手足のしびれ、他 自覚症状

5. 居住環境:

1) 冷暖房設備

2) 洗面所、トイレまでの距離

3) 物資供給の状況

4) 家族、援助者等の有無


対処方法


1. 必要物品の確保と供給

1) 日常生活用品(毛布、カイロ、畳、ついたてなど)

2) 市販薬、湿布等

2. 食事、水分補給の援助を行う(「食事について」参照)

3. 要援護高齢者の把握とトリアージ

1) 巡回健康相談やボランティアの訪問活動をとおして、要援護高齢者の早期発見を行う

2) 要援護高齢者が発見された場合は、行政、医療機関、介護保険機関、福祉機関、ボランティア団体等との連絡調整を行い、必要時適切な施設へ移動できるようにする
対処方法

4. 巡回健康相談の実施

1) 専門家グループ(医師、看護師、保健師、リハビリテーションスタッフ等)による巡回健康相談を行う

2) 避難所毎に簡易のケース記録を作成し、継続的に健康状態を把握する

5. 服薬・食事療法の継続

1) 服薬・投薬リストを作り、「内服・注射自己管理者」「内服・注射自己管理 要確認者」「内服・注射自己管理 不可者」とレベル分けする

2) 内服自己管理が可能な場合(家族が管理することも含め)は、数週間分を手渡しし、自己管理してもらう

3) 「内服・注射自己管理 不可者」については、重点的巡回対象者として、その避難所担当の看護師及び医療職が確認をしていく

4) 糖尿病・腎臓病高齢者など、特殊な食事が必要な場合は、配給食品をアレンジする。また、食事配給基地等に「療養食」対応を依頼する
   
  対処方法

6. 情報提供

1) エコノミークラス症候群、避難所肺炎、食中毒など、災害後に発生する恐れの高い疾患に関する啓発活動を行う

2) 仮設診療所の設置場所・日時の確認と情報提示を行う

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