災害看護 命を守る知識と技術の情報館 ユビキタス社会における災害看護拠点の形成
あの時を忘れないために
本サイトのご利用にあたって
兵庫県立大学大学院看護学研究科 21世紀COEプログラム
役立ちマニュアル:こころのケア
避難所での対応に困ったときに
備えの時期 災害発生初期 復旧・復興期

精神障害者に対する心のケア


一般に、精神科治療を要する人々は、ストレスに対して脆弱であるといわれています。したがって、災害からもたらされる様々なストレス状況は非常に大きな負担となります。
避難所では、内服している薬が入手できなくなり、服薬を中断せざるを得なくなることや症状が悪化すること等が生じます。また、障害の特徴として、「集団生活のルールが守れない」、「集団生活のペースについていけない」といった行動特性をもつ人もあり、このような場合は対人関係上のトラブルに巻き込まれる可能性があります。
看護者は、本人や家族と生活上のニーズやセルフケアの状況について話し合い、孤立しないように援助します。また、必要に応じて避難所生活のまとめ役の人に状況を説明する等の介入を行い、集団のなかで生活が送れるよう調整を行います。ただし、精神科治療を受けているという情報が、周囲の人々の不安を高め、かえって孤立する状況になる可能性があるため、個人情報の取り扱いには十分に配慮する必要があります。
右表のような精神症状が認められる場合や疑われる場合は、できるだけ早期に心のケアの専門機関、または精神科医療機関につなげていくとよいでしょう。また、通院が中断した人には、服薬を継続できるようにすることも大切です。



代表的な精神症状


□ 現実には起こっていないことを訴える(妄想)
□ 現実にはないものが見えたり、聞こえたりする(幻覚)
□ 言動にまとまりがない(思考障害)
□ 考えがまとまらず、同じことを何度も繰り返し訴える(思考障害)
□ 極端に人と関わろうとしない等、行動が乏しい(抑うつ)
□ 憂うつな気分が続く(抑うつ)
□ 何をするにしてもおっくうで、手につかない(抑うつ)
□ 喜怒哀楽が少なく、感情が平坦となる(抑うつ)
□ 原因がなく、漠然とした不安がある(抑うつ)
□ 無表情(抑うつ)
□ 不眠・食欲不振(抑うつ)
□ 身体的な所見は認められないが、頭痛等の身体症状を訴える(抑うつ)
□ 自殺願望がある(抑うつ)
□ 落ち着かず、絶えず動き回っている(不安)
□ 焦燥感が著しい(不安)
□ 他者に対して攻撃的である(不安)
□ 動悸、発汗等の自律神経症状がある(不安)
□ 特定の事がらに執着し、確認行動を繰り返す(強迫)
□ 高揚した気分が持続し、多弁・多動を呈している(躁状態)
□ 他人に対して、過度に干渉する(躁状態)


注)上記の症状は、精神症状の一部です。他にも多様な症状があります。
精神障害者に対する心のケア



命を守る知識と技術の情報館
役立ちマニュアル
災害の時期で探す
役立ちマニュアル こころのケア一覧ページへ
お問い合わせ アクセスマップ プライバシーポリシー サイトマップ
Copyright © 2006 College of Nursing Art and Science,Hyogo. All Right Reserved.