災害看護 命を守る知識と技術の情報館 ユビキタス社会における災害看護拠点の形成
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兵庫県立大学大学院看護学研究科 21世紀COEプログラム
役立ちマニュアル:妊婦・産後編
地域でケアする看護職
備えの時期 災害発生初期 復旧・復興期

心身を看ていく


災害時の妊産褥婦や乳幼児に生じやすいこと


◆妊産褥婦の身体に関連する反応

・お腹が張る(切迫流産、切迫早産)
・蛋白尿がでる、体重が増加する、血圧が上昇する、浮腫が増強する(妊娠高血圧症候群)
・胎動が一時的になくなる、または多くなる
・母乳分泌が減少する
・風邪をひきやすい
・便秘になる

妊産褥婦の身体に関連する反応

◆妊産褥婦の心に関連する反応

胎児や子どもに関して ・胎児が大丈夫なのか不安になる
・母親として自責の念を抱く
・子どもがぐずり、なだめるのが困難でイライラする
・子どもを必要以上に怒る
・子育てする気がなくなる
妊娠や分娩に関して ・陣痛発来時に病院まで行けるかどうか不安になる
・思い描いていた妊娠や分娩に対しての喪失感がある
生活の場が変化することに関して ・体験の違いから感覚の違いが生じ、家族を含めて人間関係にぎこちなさを感じる
・子どもがいることでひどく気を遣う
・見捨てられた感じがする
・自分の気持ちを出す機会がない
ストレス反応に関して ・何となく気が滅入る
・いらいらしやすい
・無気力になる
・疲れやすい
・憂鬱になる
・食欲が増したり減ったりする
・熟睡できない
・音や揺れに敏感になる
・耳鳴りがする
・ふるえが止まらない
・毎日が不安で悲しい
・わけもなく涙が出る

◆乳幼児の心身に関連する反応

・怖がることが多くなる
・夜あまり寝ない
・夜泣きをする
・泣いたり怒ったりすることが多くなる
・赤ちゃん返りをする
・おむつかぶれや湿疹がみられる

乳幼児の心身に関連する反応

◆対象者の心身の状態を把握し、現在の健康状態をアセスメントする

・現在生じている心身の状態、既往歴や服薬歴はどうか。
・出産体験、母親としての自分に対する思い、ストレス反応はどうか。
・家族や周囲の人々との関係性はどうか。

災害による外傷後のストレス反応(PTSR)は、褥婦よりも妊婦に多いことが報告されています。災害を体験した妊産褥婦の中には、思い描いていた妊娠・分娩経過をたどれなかったために喪失感を感じる人もいます。妊娠・出産体験や母親としての自分をどのように感じているのか、対象者が抱いている感情やストレス反応の経過についてもアセスメントし、状況に応じて専門家へ紹介していくことを検討していきましょう。

さらに、自宅から避難したり、被災者を受け入れたりするなどの生活の変化の中で、人間関係のぎこちなさを感じる人もいます。配偶者間でも、お互いの気持ちについて話し合いがされていないことや、災害を契機に関係性が悪くなったり、あるいは良くなったりしたことが報告されています。家族間の関係性にも視点を向けていきましょう。


◆妊産褥婦がどのように対処しているかを把握し、アセスメントする

災害という特殊な生活環境の中で、妊産褥婦がどのように対処しているか、また、その対処により症状が軽減しているかなどをアセスメントしましょう

妊産褥婦がどのように対処しているかを把握し、アセスメントする




 
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