災害看護 命を守る知識と技術の情報館 ユビキタス社会における災害看護拠点の形成
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兵庫県立大学大学院看護学研究科 21世紀COEプログラム
役立ちマニュアル:妊婦・産後編
医療施設でケアする看護職
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意識を切り替え、生活と健康を支援する


非常事態であり、普段通りにいかないという意識に切り替えていくことが必要です。その状況の中で優先順位を考え、対応していきましょう。  

栄養・水分

弁当やインスタント食品が中心となるため、塩分の摂取量が増え、栄養バランスが偏ることが指摘されています。支給された食べ物でも、塩分の濃いものは残す、栄養補助食品を摂取するなどの工夫を伝えましょう。

水の運搬には人員が必要となりますので、ボランティアを積極的に利用しましょう。お湯を沸かすには、電気ポット、洗髪車、カセットコンロなどが利用できます。


調乳

お湯が沸かせる場合は、給水車の水を沸かして使いましょう。電気やガスが使用できない時には新生児の感染予防対策として、ほ乳瓶や乳首は個人専用で仕様したり、ディスポーザブルのほ乳瓶・乳首を使用したり、薬液消毒を行なうなどしましょう。

睡眠や休息

眠れなくなる、熟睡できない、暗くなると怖い、地震が起きた時間になると目が覚めるなどの症状が、被災した妊産褥婦に生じやすいと言われています。これに対し、側で話を聴くことで安心する方もいます。また、不眠の程度が強い時には、眠剤を使用することも考えていきましょう。

清潔

入浴できない場合は、シャワー浴や沐浴にこだわらず、全身清拭や部分清拭(例えば臀部を拭くのみ)など、方法を変えましょう。保清の方法をして、ウェットティッシュや電子レンジで温めたタオルを使用する方法があります。ウェットティッシュを使用する時には、アルコール成分の有無を確認し皮膚のかぶれに注意しましょう。洗髪は、水がいらないタイプのシャンプーを利用することもできます。手指の消毒には、手洗いの代わりに擦り込み式の消毒薬が使用できます。

環境

・暑さ/寒さ

冬場の災害では、暖房器具が使用できず体が冷えて寒かった、震えが止まらなかったなどの訴えがありました。新聞、布団、毛布、エマージェンシーブランケット(アルミで出来た布)などで身体を包んだり、使い捨てカイロを利用して保温するよう伝えましょう。

  新生児の体温は外気温に影響されやすいため、寒い時にはお母さんに抱いてもらったり、リネン類で調節しましょう。状況により湯たんぽや電気アンカを使用するとよいでしょう。その際には、低温やけどに注意するよう伝えましょう。

 夏場の災害では、うつ熱や脱水が起こりやすくなるので、換気を良くし、水分を取るように伝えましょう。


・におい

ごみ処理や排泄処理方法の変更に伴い、においの問題が生じることがあります。断水の時には水洗トイレの使用を禁止し、ビニール袋や新聞紙を活用するなど水を使わずにできる排泄方法を考えましょう。そして、換気や消臭剤の使用と共に、においがもれない処理方法(ビニール内に排泄し、ビニールの口をきつく縛る、置き場所を工夫する)を考えましょう。


 

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